隙間に対しては万全の対策が必要です。スラモルは水ではありませんが、それに近い性質を持っています。 ほんの数ミリの隙間があると、そこから流れ出てしまいます。打設開始直後であれば、止める手立てはありますが、 中盤・終了間際に下部の隙間から流れ出すと止める方法はありません。 事前に、適切な処置さえすれば、なんのトラブルのなく完璧な埋戻しが出来ます。 |
【隙間対策】
・生コンを打設する方法が最適(若材齢・無筋は注意)
一番安全なパターン。躯体の生コン打設で余った生コンを打ってしまうのも一つの方法。
・土でブロックする方法
手前だけでも土が入れられるなら、このパターンはお勧め。
・枠で止める方法は最も一般的
枠が少しでも動いたらおしまいです。サポートは多めに。 | 枠の片方をシートパイルにかける。 |
ところどころウェスを詰め込み、発砲ウレタンも使用。 | |
枠と土嚢のコラボレーション。 |
・土嚢で止める
1段だと飛ぶ(動く)可能性あり。2〜3列必要。 | トンパック(トン袋)が動いてしまうほどの側圧がかかります。 |
土嚢が動かないように、H鋼など重いものを乗せる。 |
・ポリフィルム・ブルーシートをかける・ガムテープを貼る
フィルムの下側はまくれ上がらないように処理。 |
フィルムの下側はまくれ上がらないように処理。 |
ブルーシートを内側にコの字にかける。 |
H鋼の間に矢板を入れ、内側にフィルムを張る。 |
内側から鉄筋で引っ張って、外側には土嚢を積んで ある。さらに隙間にはガムテープで目張り。 |
側圧対策】
側圧に対しても注意が必要です。隙間対策が万全にできていたとしても、枠ごとバラケテしまったら悲惨な 目に合うこと間違いありません。とにかく頑丈にということです。隙間対策と側圧対策はセットでおこなうと良いでしょう。 |
深さがあるときは、これでもかというくらい頑丈に。 | 現場に転がっている材料を利用するのが基本。 |
H鋼を打ち、その間に矢板を入れ、内側からは鉄筋でH鋼を溶接 して中に打ったH鋼に溶接して内側から引っ張ってます。これだけ やれば、文句なし。 |
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枠と土嚢の2段構え。 | 扉をそのまま残し、枠を当てさらに短管でガッチリサポート。 |
枠を作るときは、下側部分を土の中に埋め込むの がポイント。(隙間対策) |
上側のサポートが甘かったので、終了間際に 少し危ない目に遭遇。 |
内側は土嚢3列。そして間にコンパネ。外側は土嚢2列 さらに、土嚢何箇所かに鉄筋を串刺し。 |
【浮力対策】
設備配管済みの場所に打設するケースが結構あります。そんな時は必ず浮力対策が必要になります。 配管支持具を取り付けたり、アンカーを打ってチェーンで固定したり、生コンを先に打設したりして防止します。 |
木杭を打って針金で固定。一番経済的。 | L型ブランケットとUボルトで固定。 |
ところどころに生コンを打って、さらに支保工で押さえる。 | |
ベルトが切れたら一巻の終わり。 | |
アンカーを打ってベルト数箇所で固定、水槽の中は水を 充填して満タンに。 |
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アンカーを打って、チェーンで固定。 | 数箇所に土嚢をぶら下げる。(土嚢は浮くので注意) |